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たかしまてつを個展「OOISO RHAPSODY」@TE HANDEL atelier

たかしまてつを個展「OOISO RHAPSODY」@TE HANDEL atelier
By Yasukuni Notomi • Issue #71 • View online
たかしまてつを個展「OOISO RHAPSODY」@TE HANDEL atelier、初日に行ってきました。大磯駅から徒歩15分、素晴らしいロケーションの中で、たかしまてつをが描く生き物のようなものたちが、にょきにょきといて、おいしいお茶が飲める、とても楽しい個展なので、みんな行くといいよという文章です。

 たかしまてつをの久しぶりの個展が大磯のTE HANDLE atelierで、5月25日~30日の日程で開催されている。個人の絵画展としては新宿眼科画廊以来、10年ぶり。その10年前に描かれた襖絵4点が今回、茶室的な空間で再び展示されている。
 10年に渡って、たかしまてつをの絵のモチーフは変わらず、襖絵で描いた動物たちが相変わらず笑っている。でも、これが圧倒的に良くなっているから面白い。技巧的な絵では無いにも関わらず、ちゃんと上手くなっていることも分かる。マチエールに凝る方向ではなく、細密になるわけでもなく、テクニカルな方向でもなく、それでも確実に上手くなっているのは、絵描きとして、とても幸福に仕事をしているのだろうなと思わせる。
 いや、ほんとこれは中々描けないよ。「見える景色が広くなったような気がする」と本人が言っていたけれど、それは技術も感覚も向上した結果なのだろうし、技術や感覚を向上させるきっかけでもあったのだろうというか、絵描きの成長ってそういうことだろうなと思う。もはや50代も半ばになって、それでも描き続けていると成長する、その証拠がここにあるなあと思う。
 大磯駅から徒歩15分ほどの、静かな風景の中にあるモダンな空間がまた、たかしま君の絵によく似合っている。靴を脱いで上がるのだけれど、和風というわけでもなく、スッキリした中に、たかしまてつを描く動物たちがいる。爽やかな色使いで明るい絵柄なのに、妙に寂しげだったり、何も考えていないような表情の奥に不思議な発想を潜ませているようだったり。
 会場を奥に進んで行って行き止まりを右に曲がると、和室になって、そこに懐かしい襖絵が4枚、更に麦畑の中に彼らがいる新作が並ぶ。そこで、描かれた麦畑の麦を使ったオリジナルブレンドの「Ooiso Rhapsody」を頂いた。華やかな香りと、落ち着いた風味がぐるぐると廻っているような、確かにたかしまてつをの絵のようなお茶だった。水色がほのかに青井のがまた。アイスで飲むとまた違った味わいになりそうな楽しいお茶。入場料の500円には、お茶代が含まれていて、このお茶かお抹茶を頂ける。
物販も充実していて、お茶も買えて、のんびりできて、でもなんとなく心がざわつくような展示で、大磯に自らのギャラリーを持ちながら、「この場所」で個展をする意味が分かるような気がした。都心からだとやや遠いし、要予約だけど、行けるなら行くといいと思う。
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Yasukuni Notomi

AllAbout、日経トレンディ、朝日新聞、夕刊フジなどに連載中。オウンドメディア、片岡義男.com、その他諸々、あちこちで書いています。マツコの知らない世界、嵐にしやがれ、モニタリング他、テレビやラジオ出演も色々。そこからはみ出したネタや、愛用品、目立たないけど凄い新製品、うまいコーヒーやお茶や酒、浮世絵や歌舞伎や芝居、音楽、ミステリにホラーにSFなどなど、面白いものを随時、紹介しますので、読んでもらえると話のネタ、記事のネタになるかも。メールアドレスを登録すると、最新記事がHTMLメールで届くので、ちょっと面白いです。

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