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Sustainability of Technical Writing Communities

Sustainability of Technical Writing Communities
By 515hikaru(Takahiro Kojima) • Issue #26 • View online
どうも、515hikaru です。
今週は久しぶりに週 5 で働きましたね。先月は祝日や体調不良などが重なって毎週なにかしらで休みをとっていました。わりと仕事には集中できていたのではないかという気がします。
一方で、最近寝ても疲れが取れてないような感覚を受けています。エアコンをつけたままにしているせいでしょうか。しかし消すと暑くて目が覚めるのでそれはそれで悩みどころ。
暑さはどうにもならないので、なるべく早く寝るのを心がけようかと思っているところです。

技術記事論争
おそらく、この記事を発端に技術記事を書くことについて議論があったようです。
Twitter を見てないのですが、Zenn のトレンドを見ていたら同じようなテーマの記事が複数トレンドに上がっていて気づきました。余計なことに気づいてしまいました。
さて、この話題について考えていたら全然違う文脈で今週読んだフリーミアムモデルの終焉という記事を思い出しました。
無料でユーザーを集め、広告などでマネタイズしたり、プレミアムプランを用意するというのはまだ Google や Facebook など大企業では現役の戦略ですし、今でも SNS 的な要素があるものではとられる戦略です。しかし、それ以外ではあまり見かけなくなりました。
逆に無料であることに不安を覚える、というのは最近の僕もそうです。無料で使っているサービスもありますが、無料のサービスに依存をしないように心がけています。お金払えた方が安心するくらいですね。
同じようなことが技術記事にも言え始めているのではないかなと。そもそも、いま初心者向け技術記事の世界にはものすごく資本が投入されていて、コンバージョンが目当ての初心者向け技術記事を書いている企業があったりします。初心者向けじゃなくても、採用広報目的の技術ブログだって普通にあります。
企業が戦略的に自社のリソースを割いて、見返りのために技術記事を書いている。こうした記事はたとえ無料で公開されているものだとしても、広報目的だったり商品へのリンクが貼られていたりして、やはり一個人が書いた記事とは違います。
僕は英語の技術記事を一部購読していたりしますが、その中にも月に3本までは無料、あとはサブスクリプションに入らないと読めないみたいなものがあったりします。技術記事も完全に有料というわけではないですが、有料じゃないと読めないというものも中には出始めています。
しかし考えてみれば、むしろ今までがおかしかった。無料で、広告もなく、色んな記事を読めた。それが現実に役に立った。普通に考えたらそれはおかしな話で、価値がある情報を提供するのにはリソースが必要なんだから、タダで、しかも善意だけで情報を提供し続ける仕組みなんてものが回り続けるわけがない、と考えるのが普通です。
だから、最初の問題に戻ると技術記事を初心者が書くべきか云々などというのは技術記事を書くコミュニティにとっての問題の表面化のひとつでしかなくて、ことの本質はコミュニティの sustainability だと思います。OSS や Wikipedia などと同じような問題に技術記事を書くコミュニティも直面していて、書き手のリソースが逼迫している状態で読み手の期待が膨れ上がっているという歪な構造の結果でしかないのだと思います。
技術記事を書くコミュニティの存在はとても大きなものだし、僕としても応援したい気持ちはあります。しかし現実には、このコミュニティを維持するのは未だ未解決の問題に取り組むことでもあり、おそらく見た目以上に難しい問題だと思います。
例えば、OSS に対して大きな会社がスポンサーをしているような、もっと資本が入るとか、構造の問題を緩和するようなエネルギーが必要で、誰かの善意、誰かの啓蒙とかで済む問題じゃないでしょう。
技術記事を書く人を大事にしよう
技術記事の3類型: 初心者による技術記事執筆のすすめ
「アンチ無料」フリーミアムモデルの終焉 - orangeitems’s diary
貧困と断絶
昔話なんですが、かつて父親が休職していた時期がありました。2013年とか、2014年とか、それくらいの話です。両親と僕の 3 人で貧乏暮らしをなんとかやっていた時期がありました。
当たり前なんですけど、そんなときに家電を買い換えたりガジェットにお金を使ったりしないんですよね。毎年 iPhone 買い換える人をテレビで見てバカなんじゃないかって思っていました。今は思ってないけど。
で、父親も仕事に復帰してある程度生活は戻ったんだけど。
何よりも思ったのは、一度進歩のない・変化しない生活を経験するとそれが普通、それでよいと感じるようになって社会の変化とかについていけなくなるんですよね。その家の中だけ、時間が止まるんですよ。
例えば古いテレビとかを使っていてまだ動くし地デジ見れるし変えないってすごく長いことテレビを変えてなかった。だけど、今の時代テレビに OS が乗っていて YouTube もボタン一つで見られるのが当たり前。なんだけど、お金がないというだけでこうした当たり前って気づけなくなる。だってそもそも買おうと思わないし調べもしないから。
うちの親はテレビを数年前に買うまでそもそもインターネットにさえつながってないテレビ見てたんだけど、新しいテレビ買ったら YouTube とか見るようになってた。
テレビ買わないってだけならまだどうだっていいんだけど、これが長引きすぎると家の外の人と話せなくなって(話が合わないから)、孤立して本当に社会と断絶してしまう。そしてその家の中だけ、その家の時間の流れで生きていくことになる。
そしてその家庭で生きた子どもはそれが当たり前になって、またそういう家庭が一つ増える。これが貧困の連鎖だよね。
利用者の中で当たり前になっていることを覆すことの難しさ
未利用の人が、使った後の便利さを使う前に想像し期待することの難しさ
利用者の方にこれほどの実感を持って「役に立つものだ」と思ってもらえないと根本の生活を変えられない
下記の記事書いた人、全くそんなことを念頭に置いてはいないんだろうけど、この要素全部、お金があまりない中で生活していた自分を思い出す内容だったんですよね。
いまはもう脱却しているけど、自分が当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気づいたあのときの衝撃は忘れられないし、同じことを引き起こさないようにしたいなと思っている。
他者の生活を変えることのハードル - ユニファ開発者ブログ
今週の活動
今週はブログ記事ふたつ。
Invisible Majority
あとがき
最後にどうでもいい話。"-“ という名前の空っぽのパッケージがなぜかめちゃくちゃダウンロードされているという記事です。
たぶんそれだけでなぜなのかある程度想像できると思いますが、気になる方は読んでみてください。構成が若干くどいですが、世にも奇妙な物語っぽい体験が得られたので良かったです。
しかし、このような名前のパッケージに悪意のあるコードが含まれていると、意図せず悪意のあるコードを実行する隙を与えてしまうかもしれません。面白いですが、気をつけないといけない内容でもあります。 package.json に自分が入れた覚えのない見慣れないパッケージ名があったら、見逃さずに削除しましょう。
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515hikaru(Takahiro Kojima)

主にテクノロジーに関するニュースを、一開発者の視点から紹介していくニュースレターです。

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