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Are You Free From Gender Bias?

Are You Free From Gender Bias?
By 515hikaru(Takahiro Kojima) • Issue #30 • View online
おはようございます。515hikaru です。
このニュースレターは今回で 30 回目の配信だそうです。2 月頃に始めたので、もう半年以上こんなことを続けています。
毎週続いているのは、毎週テック業界でなんやかんやが起きているからだと思います。疲れるのでもう少し何もない週が、ネタがなくて困る〜って週があってもいいんじゃないかと思ったりします。

日本のジェンダーバイアス
Japan Needs More Tech Workers. Can It Find a Place for Women? - The New York Times
日本のデジタル化の促進と、その背後にあるジェンダーバイアスの問題について The New York Times が報じていました。
テクノロジーの領域や科学の領域に女性がとても少ないということ、その背景には日本社会においてテクノロジーという領域は男性のものであるというマインドセットがあること、女性あるいは女の子に対する “期待” がテクノロジーや科学の世界へ進むことを妨げていると指摘しています。
この記事を読んでいて、もう 15 年くらい前のこと、僕が中学校のときに高校生になった姉が文理選択で文系を選択していたのを思い出しました。姉はかつて僕よりも数学が得意だったし、パソコンを扱うのにも長けていました(僕の家にパソコンがあったのは姉がねだったからで、僕は一切興味がありませんでした)。今となっては立場が逆転してしまいましたが、そんな人がなぜ文系を選ぶのかと当時は疑問に思ったものです。
僕の両親は、少なくとも僕には何も進路について提言はしなかったですし、自分で決めろとだけ言われていました。おそらくは姉にも直接的には何も言ってないでしょう。ですが、得意な科目が理系科目だから/文系科目だからとスムーズに決められなかった背後には、何かしら社会の"期待"があったように今となっては思います。
もしかしたら、自分も無意識にその(男性側へ寄せられている) “期待” に応えていたのかもしれません。数学が得意だと思ったことはないですし、IT にまつわるスキルに長けていると自負したこともありません。もちろん素人ではないですしプロとして責任をもって仕事をしていますが、これらの仕事が自分に向いていると思ったことは一度もありません。
それでも何年も前に理系を選択し、その後に数学科に入ると決め、その後にソフトウェア開発の世界に飛び込むと決められたのは、果たして自分の環境だけのおかげなんでしょうか。こうして曲がりなりにも仕事ができているのは、自分がたまたま男性だったからなんじゃなかろうか。
そんなことをジェンダーギャップ・ジェンダーバイアスについて考えるたびに思うのです。
目に見えない概念が手にとれるようになる瞬間
仕事柄、あまり目に見えないことを考えていることが多いです。例えばシステムにはユーザーという概念があったりします。ユーザー(User)というのは文字通り使う人ですが、システムにおけるユーザーの働きを説明するのは結構難しい問題です。
例えば Amazon のような EC サイトを考えてみると、ユーザーはサインインをして、商品を検索し、カートに入れ、決済をします。ですがこの画面遷移の中でユーザーは目に見える形では現れません。ですが、カートに入れたらその商品は自分のカートにだけ反映されるし、決済をするときに自分の所有しているクレジットカードなどの決済情報や住所などの個人情報だけ表示されます。システムは操作している人はどのユーザーなのかを判定し、あるユーザーが別のユーザーのデータを表示したり、書き換えたりするなどはないように制御しています。他のユーザーのカートの中身やクレジットカードの情報が見えたら情報漏洩で大問題になるからです。
このようにブラウザやアプリに表示はされていないが背後で行われている制御というものがシステムにはたくさんあります。それを開発しているのはサーバーサイドエンジニアとか、バックエンドエンジニアとか呼ばれている人の仕事のうちのひとつです。
僕はこういう仕事をずっとやっているのですが、一般的にはどうやら目に見えない制御をするのはとても難しい、あるいは理解しづらいと感じられることが多いようです。実際、サーバーサイドエンジニアの興味や懸念が、なかなか他チーム、他業種の方々に伝わらないと感じることがあります。
うまく言語化できませんが、僕はそういう目に見えない概念を “生み” だしたり “分割” したり、"合体" させたりということをやっています。これは結構 Creative な仕事で時間がかかります。一方でこの作業が疎かだと結局よくないシステムになります。何がよくないか、なぜそうなるのかを説明するのもまた非常に難しいですが、例えば本来隠れているべきデータがブラウザやアプリに露出してしまったり、場合によっては情報漏洩につながるような致命的な不具合につながったりします。
先に目に見えないのは難しいと思われているようだ、ということを書きましたが、そもそも僕にはこの仕事で目に見えていないものを扱っているという意識がそもそもありません。この仕事をやっていると「見えた!」と思う瞬間があります。目には見えてないのですが、曖昧でよくわからないものを作っているという感覚がクリアになって霧が晴れるように、手にとって扱える概念に変わる瞬間があります。それは良い名前を思いついたときだったり、ごちゃごちゃした逐次的なコードをクリーンにする方法を思いついたときだったりします。
この瞬間、再現性もないし感覚的でしかないのですが、これができるとまたひとつ仕事を片付けたなという感覚になります。目に見えなかったものが手に取れるくらいの概念に変わる瞬間、よくわからないものに肌触りを見出せた瞬間、それが楽しくてサーバーサイドエンジニアをやっているのかもしれません。
あとがき
総理大臣が変わるそうです。
正直なところ、特に驚きはありません。昨年、安倍前首相が退任されたときから次の政権は短命だろうと思っていました(あと出しじゃんけんですが)。1 年続くのか 2 年続くのかといった予想までは僕もしてませんでしたが、とはいえ多くの人の想像の範囲内でしょう。急だから驚いただけで、この政権が 3 年も 5 年も続くと考えていた人はほとんどいないと思います。
さて、思い出すのは僕が小学生から高校生くらいにかけてのこと。長かった小泉政権が終わったあとで、安倍一次政権、福田政権が続々と短命政権に倒れ、麻生政権のときに民主党に政権交代を許すということになりました。
今回も 8 年近くにも及ぶ長期政権のあと、急な引き継ぎで首相になった菅首相が、混乱を極める昨今の情勢で同じく長期政権を維持できるとはとても思えませんでした。ですから今回の退任はある程度仕方のないことだと思っています。
ですが次の政権でも同じことをしてしまった暁には、あの時期のようなことになりかねません。まだ僕は中学生でしたが、こんな不安定な状態で果たして自分の将来はどうなるのかと不安に思ったことを今でも覚えています。
まだまだ最近の空模様のように不安定な社会情勢が続くことでしょう。だからこそ、ここで短命政権を量産するような事態を避け、長期政権を作る強い意思をもって次期総裁は臨んで欲しいと思うところです。
首相退陣「コロナ拡大が致命傷」 米英が一斉報道 | 共同通信
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主にテクノロジーに関するニュースを、一開発者の視点から紹介していくニュースレターです。

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